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商品開発(入社9年目)

入社のきっかけは?
大学で学んだプロダクトデザインを活かせる会社に。
大企業で1つの仕事をするよりも、中小企業のベテルで幅広く仕事ができる人になりたかった。

私は就職活動中に使っていたリクルートサイトで、初めてベテルという会社を知りました。
当時私は大学でプロダクトデザインを専攻していたので、卒業後はプロダクトデザイナーとして働くか、メーカーでものづくりに関わる仕事がしたいと考えていました。
また、医療分野にも関心を持っていたので、それらの条件と一致する会社をリクルートサイトで探していく中で、医療器具の製造開発をしている「ベテル」という会社にたどり着いた、という経緯だったと思います。

入社する決め手になったポイントは大きく3つありました。

1.大学時代に学んできたプロダクトデザインが活かせる

1つ目のポイントは、私が大学時代に学んできたことが活かせそうだと感じたことです。

当時の募集職種は「プロダクトデザイナー」ではなく「セールスエンジニア」だったのですが、どちらもお客様への提案や課題解決を行うという点で似ているところがあり、実際にCADを使って製品デザインや設計も行うという事だったので、自分が以前からやりたかった仕事にとても近いと感じました。

2.製造現場に近いので、デザインに必須な製造技術の知識が身につく

2つ目のポイントは、製造現場に近い環境で働けそうだと感じたことです。

ベテルの会社説明会に行ったとき、会社の同じ敷地内にプラスチック射出成形の金型工場と成形工場や、製品の組立工場があるということを知りました。

私は「製造技術の知識」がデザイナーの能力を大きく左右すると考えていたので、製造現場に近いところで働けるということは、デザインにおいて必須となる製造技術の知識が確実に身につくだろうと思い、自分自身のレベルアップにつながりやすそうだと感じました。

3.一人の社員が担当する業務範囲が広い

3つ目のポイントは、幅広い仕事のスキルが身につきそうだと感じたことです。

私が就職活動中にエントリーしていた会社は大企業が多かったのですが、基本的に大きな会社ほど部署が細かく分かれていて、そのぶん個人の業務担当範囲が狭い印象でした。
一方でベテルは中小企業のため、人があまり多くないということもあってか「一人の社員が担当する業務範囲が広い」ということを先輩社員の方が会社説明会でおっしゃっていました。

これは人によって感じ方が分かれるところだと思いますが、私の場合は性格的に、一つの仕事を追求し続けるよりも、幅広く仕事ができる人になりたいと思うタイプなので、大変そうではありましたが、自分にはこういう会社のほうが合っていそうだと感じました。

実際に入社してからどう思った?

だいたいイメージしていた通りでしたが、一つ驚いたのは、中小企業なのに社内に3Dプリンタがあったことです。
今となっては3Dプリンタは珍しくも何ともないですが、当時は中小企業が3Dプリンタを導入した例はかなり珍しく、地域の新聞記事になったこともあったようです。
自分が設計したものをすぐ造形して形にできることに当時は感動しました。

周りの環境はどんな感じ?

会社の地理的な環境でいえば、田んぼに囲まれた静かな場所にあるので、都会の騒がしい雰囲気が苦手な私としては、落ち着いて働けるので良いなと思っています。
職場内は、ありふれた表現ですが「アットホームな雰囲気」という言葉がぴったりだと思います。会社なのでもう少し緊張感があっても良いのではと思うくらいですが・・・
私の上司も私のことを良く理解してくれていますし、部署内では人間関係のストレスが全くないので、仕事に集中できるのが何よりも良いところだと私は思っています。

ベテルの商品開発は、企画立ち上げから量産できる仕組みづくりまで。

入社当時の仕事内容は?

当時はまだ社内に商品開発をメインとする部署がなかったので、入社直後は製造部の「生産管理課」に配属になりました。この部署での主な仕事は、他社の新製品を立ち上げたり、製造現場で使う書類や治具を作ることでした。

ただ、生産管理課の業務をしながらも、入社して割とすぐにプロジェクトチームのような形でオリジナル製品の開発にも関わることになったので、実際のところは生産現場の仕事と商品開発の仕事が半々という感じでした。

現在の仕事内容は?

入社してから2年目くらいに、新製品の開発をメインとする「商品開発部」という新しい部署が立ち上がり、そのタイミングで私は「生産管理課」から「商品開発部」に異動することになりました。
その時から今までずっと私は「商品開発部」という部署に所属しています。

「商品開発部」の仕事は、その名の通り「新しい商品を開発すること」なのですが、もう少し具体的に挙げると大きく7つの仕事があります。

  1. 「営業」と「企画」です。お医者さんや看護師さんの意見を聞いたり、医療器具メーカーの担当者と打ち合わせをしながら、新しい製品のアイデアを考えます。
  2. 「デザイン」と「設計」です。企画案をどうすれば実現できるか考えて、イメージを具体的な形状に落とし込みます。こちらは主に3DCADやグラフィックソフトなどを使って作業し、必要に応じて強度解析や流動解析なども行います。
  3. 「原価算定」です。設計ができたら、その製品を製造するのにどれくらいのコストがかかるのかを計算します。いくら良いものを作っても価格が高過ぎては売れないので、もしコストが高すぎるようであれば、どのようにすればコストを下げられるか考えていきます。
  4. 「試作」です。設計した製品が正しく機能するかどうか、簡易的なモデルで確認します。ベテルでは3Dプリンタが2台ありますので、試作においては3Dプリンタをフルに活用しています。
  5. 「金型構造の検討」です。実際に量産するために使う金型を、どのような構造で作るか考えて、金型製作部署に指示を出します。
  6. 「成形の立合い」です。金型が出来上がったら次は成形に進み、そこでできあがった成形品に外観や寸法の異常がないかチェックし、安定した量産ができるかどうかを確認します。
  7. 「量産の立ち上げ」です。新商品の製造を現場に移管するために必要となる作業手順書や、検査書、治具などを作り、安定した品質で量産ができる仕組みを作っていきます。

以上が私たち「商品開発部」の主な仕事になります。

他の多くの会社では、商品開発部署が最後の製造工程まで関わっていくことは少ないと思うのですが、ベテルの商品開発部では基本的に、自分が立ち上げた製品は安定した量産体制が確立できるまで責任を持って関わっていくことになります。

大変な仕事ではありますが、そのぶん製品化にたどり着いた時の達成感は大きいですし、製造の過程で起こる様々な経験を次の製品開発に活かしていくことができるので、個人のレベルアップに繋がりやすいのが良いところだと思っています。

一番嬉しかったことは?

入社してまだ間もないころ、ある新製品の開発プロジェクトに関わっていたときに、私が考えたデザイン案を周囲の人に褒めてもらえたことです。
今思うと、当時はまだまだレベルが低かったのですが、自分の仕事を最初に褒められた経験というのは強く印象に残っていて、その後の自信にもつながったと思います。

また、最近嬉しかったこととしては、私が3年前くらいから開発していた衛生用品が昨年製品化されて、それが当初の想定の10倍くらい売れたことですね。
テレビに出たり新聞にも掲載されたりしたので、多くの人の目に触れるような製品を開発できたことは嬉しかったです。

※ 写真は、ウィンカムヘッドセットマスク wincam.co.jp/headset

一番大変だったことは?

自分が今まで経験したことのない分野に挑戦するときは、いつも沢山の苦労があります。
例えば3年ほど前に、製造現場で非常に時間がかかって問題になっていた作業を、機械で自動化しようというプロジェクトを進めていた時期がありました。

私が所属している「商品開発部」は本来、機械や装置を作る部署ではないのですが、自分たちが立ち上げた製品が製造現場の大きな負担になっている状況をどうしても改善してあげたかったのと、自分たちが開発した製品をもっと利益の出る製品にしたいという思いがあったので、私たちが主体となって自動機を作るプロジェクトを立ち上げました。

そこでは、私が初めて経験することばかりでした。
通常私たちが作っている製品というのは、多くても10数部品くらいの組み合わせで出来上がるものが多いのですが、装置の設計となると、構成部品が何百というボリュームになります。
それほどの膨大な部品数の設計をするのがそもそも初めての経験でした。

また、各部品の僅かな寸法のズレでも、何部品も組み合わされば大きなズレになってしまうため、図面はいつもより厳しくチェックする必要があり、何度も書き直しをしました。
さらに、電気配線をしたり、動作プログラムの作成もする必要がありました。

どうやって解決した?

これまで配線やプログラムに携わったことはほとんどなかったので、本を買ったりしてイチから勉強しつつの作業になり、完成するまでには何百回も試行錯誤を繰り返したと思います。

大変な作業でしたが、この時の経験を通して装置設計、電気、プログラムなどの新しい知識を身に着けることができました。
これらの経験は、通常の商品開発の仕事にも役立っていて、製品が量産移行した際の自動化まで考慮したデザインや設計を考えることができるようになりました。

こういった苦労から得た経験は、今後の自分自身の強みになっていくんじゃないかと思っています。

仕事をする上で大切だと思うことは?

私は基本的に、仕事はできる限り楽しくやりたいと思っているのですが、そのためには大切だと思っていることが1つあって、それは「誰かに指示される前に、自分から進んでやる」という事です。
誰かに仕事を指示されると、途端に「やらされ感」が生まれて、本来面白い仕事も面白くなくなってしまうからです。

もちろん、誰かから指示されて取り組む仕事もありますが、その場合はなるべく「指示された内容+αの仕事をする」ように意識しています。
指示された内容+αで自分なりの工夫やアイデアを盛り込んでいくことで仕事は楽しくなりますし、依頼した人も喜んでくれるので、それによってお互いの仕事がより良くなっていくと思っています。

今現在、モチベーションに繋がっていることは?

仕事を通して自分にできることがどんどん増えていくのが楽しいのと、それによって他の人に感謝される機会も増えていくので、それが仕事のモチベーションにつながっていると思います。

また、新しい経験や知識が身につくと、今まで何気なく見ていたものでも、それまでとはまた違った視点で見えるようになることがあって、どんどん視野が広がっていきます。

仕事を通してそういった経験は沢山得られるので、もっといろんなものを見たい、知りたい、という思いも自分のモチベーションの一つになっているんじゃないかと思います。

入社当時と今の自分を比較して成長した点は?

入社当時、私は文系の学部出身で基本的に理系分野は苦手だったのですが、今では機械や電気、プログラムなどかなり理系寄りの仕事もしているので、昔の自分が今の自分を見たら多分驚くと思います。

仕事をしていくうえで理系分野の知識はどうしても必要不可欠だったので勉強せざるを得なかったというところもあるのですが、理解が進んでくるとだんだん面白くなってきて、製品開発に応用できる知識も多いということがわかってきたので、今では自分で本を買ったりして勉強するようになりました。

そのあたりは入社当時とだいぶ変わったんじゃないかと思います。

 上司からの言葉

入社当初から既存のやり方に固執せず、いいものは素直に受け入れどんどん吸収していく能力が高いと感じていました。
現在では+αとして自分が不足している点、身に付けたいことが有れば、自ら学び習得するという積極性が出て商品開発部に欠かせない人材です。

今後挑戦してみたいことは?

私がいる「商品開発部」はまだ立ち上がってから数年しか経っていない部署なので、新しい製品を開発していくための仕組みがまだ不十分だったり、改善が必要と思うことが沢山あります。

入社してからしばらくは自分の仕事をこなすのに精一杯なことが多かったのですが、今ではもう少し広い視野が持てるようになってきたので、今後はもっと部署全体を見て、よい良い製品が作れるようにするための商品開発の仕組みづくりなどにも取り組んでいきたいと思っています。

10年後20年後になりたい自分

10年後の目標ですが、医療機器の分野で「イノベーション」と呼ばれるような製品を1つ作りたいですね。
そのために、今後もっと医療に関する知識や開発の経験を増やしていきたいと思っています。

20年後には、自分自身で製品を開発するというよりは、それまでに得た経験を活かして、若い設計者を育てられる人になりたいと考えています。今私がやっているすべての仕事も、最終的には他の人に教えられるレベルになることを目指して頑張っています。

これからベテルに入社してくる人に、先輩社員として伝えたいこと

ベテルは、沢山ものづくりを経験してスキルアップしたいという人には絶好の環境だと思います。
そのぶん失敗も数多く経験すると思いますが、それらもいずれ必ず自分自身の糧になります。

失敗にめげず、常に新しい物事に挑戦する姿勢を忘れずに、一緒に頑張って行ける人をお待ちしています。

動画でもご紹介しています。 ⇒ https://youtu.be/1tGqqeynNtY

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